万国共通7種類の表情
こちらの表情をご覧ください。
彼はどんな気持ちか分かりますか?
そうです。なんか驚いた顔してますよね(笑)
ひとは感情を顔に表します。だから"表情"なんですね!
表情は万国共通であることがわかっています。
はい、万国共通なので欧米も一緒です(笑)
「いつでも、どこでも、誰にでも」
しっぽを振るなどで感情を表す動物は多くいますが、表情や笑い声を発するのはチンパンジーやゴリラが属する霊長類(れいちょうるい)だけ。ただし嘲笑(ちょうしょう)やバカにされた感は人間固有の感情と言われています。人間の笑いは、コミュニケーションや喜びと同時に災いのもととなる、ビミョウな存在という考察がされています。
それでは、ここからドドンと
万国共通7種類の表情を解説します!
まずは、人間関係の基本
1つめ「幸福」の表情
特徴は、ほころぶ口元とカラスの足跡
「口角が上がる」+「頬を上げる」=目じりのシワ
目じりのシワのことは、カラスの足跡と呼ばれます。
原因は、受容・期待・承認・喜び・楽しみ・興奮など
挨拶や接客をするときなど余程の事情がない限り、
満面の幸福表情ではなく弱い幸福表情が適当です。
2つめ「軽蔑」の表情
特徴は、口角が動いた側のホウレイ線が深くなる
原因は、優越感・蔑み・冷笑など
軽蔑表情は否定的な感情から誘発され、
優越感を主張してしまう働きがあります。
3つめ「嫌悪」の表情
特徴は、臭いものを嗅いだときと同じ顔
「目が細くなる」+「上唇を上げる」=鼻にシワ
原因は、反感・拒否・嫌気など
不快なモノに対する排除をする働きがあり、
汚染・不快な言動によって引き起こされます。
4つめ「怒り」の表情
特徴は、力んだ眉と力んだ唇
「両眉を寄りながら引き下がる」+「目を見開く」
+「下まぶたに力を入れる」+「唇を固く閉じる
or唇を開ける」
原因は、苛立ち・不服・難所・煩わしさなど
怒りの感情は、障害を取り除こうとする働きです。
相手に恐怖感を与え、攻撃体制にあるサインです。
5つめ「悲しみ」の表情
特徴は、ハの字眉毛とあごのシワ
「眉の内側を上げる」+「両眉を引き寄せる」
+「口角を下げる」+「下唇を上げる」
原因は、失望・喪失・敗北感・期待外れ・幻滅など
大切なモノ・ひとの喪失によって失ったモノを、
再び取り戻したり助けを求める働きがあります。
6つめ「驚き」の表情
特徴は、目と口が全部開いたあんぐり顔
「両眉を上げる」+「目を見開く」+「口を開ける」
原因は、驚愕・当惑・瞠目
目新しいモノの突然の出現によって、
情報を詮索しようとする働きがあります。
7つめ「恐怖」の表情
特徴は、おでこのこわばりと下まぶたの緊張
「両眉は引き上がる」+「目を見開く」
+「口角が横に引く」+「下まぶたに力が入る」
原因は、不安・不確実・警告など
身体・精神的に安全な状態が損なわれたときに、
脅威から回避しようとしたりする働きがあります。
【おわりに】
今回は、万国共通の7種類の表情を説明しました。
実は、このほかにも準万国共通の表情として11種類(羞恥、恥、罪悪感、誇り、畏れ、愉しみ、興奮、快楽、安堵、満足)の表情があります。これらは、集団の中で人間として適切に振る舞うためにあり、他社の存在を意識して初めて生じる感情であり社会的な表情と言われています。
余談ですが、
千手観音菩薩の顔は11面あります。
千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表しています。仏教は物事の成立には原因と結果があるという因果論を基本的な考え方にすえています。
社会的な表情は11種類、千手観音菩薩も11面、
興味深い共通点です!これはオモシロいですね!